宇部市上条について ~上条から桃山へ抜ける秘密道あり!~

桃山へ通ずる道

現在の上条(あげじょう)は1~5丁目から成り、藤山校区に属します。1~3丁目は平成13年2月に、4~5丁目は同年10月に住居表示が実施されています。「かみじょう」「うえじょう」などと誤読されやすい地名です。

現在の上条1~5丁目は文京町の北側の広い範囲に及びますが、地名の元となった字名としての上条は善福寺や西宮八幡宮のある狭い領域でした。西宮八幡宮のすぐ下にある十字路は、東西は江ノ内開作の北の端を通る道、南北は新川と中山を連絡する道の交点で、現在も十字路の角に道標が据えられています。

上条の由来、特に「あげじょう」という特異に思える読みが生まれた理由はよく分かっていません。上を「うえ」と読めば状態ですが、「あげ(る)」と読んでいることから、例えば条里を造るにあたって丘陵部を削り低い部分を地上げしたなどの由来かも知れません。条里との兼ね合いを考えた理由は、同じ藤山校区に東条、西条、北条、向条といった条を含む地名(自治会区の通称名)が存在するからです。

最寄りの見どころ


上条2丁目の東にある栄ヶ迫溜め池は高さの異なる溜め池が3連続していて、地元では昔から「三段池」「三段堤」として親しまれています。最初期には上堤だけでしたが、開作地が拡がるにつれて水不足が深刻になってきたため、上堤の下に中堤・下堤を造ったものです。現在のような三段池の形が完成したのは1806年(文化三年)とされています。
耕作面積の激減した現在では灌漑用水需要が減り、下堤は堰堤部分を切り下げ縮小されています。この堰堤上に昭和中期に樋門を改修した記念碑がありますが、殆ど知られていない存在です。