宇部市風呂ヶ迫について ~温泉との関係性は?~

住居表示は「風呂ヶ迫町」

風呂ヶ迫は上宇部校区にある地名で、平成8年の第23次住居表示で風呂ヶ迫町となっています。町内のかなりの面積を市営風呂ヶ迫住宅が占めています。かつて市営バスの風呂ヶ迫行きがあり、風呂というおよそ地名に馴染まないように思える語を含むこともあって、市民の知名度は高い町名です。

風呂ヶ迫という地名は僅かながら変遷をたどっており、古い小字図を参照すると風呂ガ浴(ふろがえき)と書かれています。浴という漢字は(浴槽などの連想から)「よく」と読まれがちであり、古来の読みである「えき」に馴染みが薄いからか、風呂ヶ迫に限らず「浴(えき)」の読みを含む現行地名は減っています。

高台なので宇部市中心部の眺望が開けている

地名の由来を考えたとき、古くから共同浴場があったのではと想像されるでしょうが、そのような記録には行き当たりません。風呂(ふろ)は室(むろ)に通じ、即ち室のように温かな水が得られる浴(沢地)がある地ではないかという説があります。地理的には風呂ヶ迫は黒岩山の西にあたります。黒岩山の南から西の裾野からは温度のある水が得られることが古くから知られていました。

変わった地名のように思えて、類似する風呂ノ浴という地名が小串にあります。また、周南市には国道2号に風呂ヶ迫交差点が知られています。いずれも山裾に近い地勢が共通しています。

最寄りの見どころ

風呂ヶ迫池

市営住宅の下にある風呂ヶ迫第2街区公園は、秋口の今頃は園内に植わっている高木が大変美しく紅葉します。町内の西側には風呂ヶ迫池があり、堰堤の上を常盤用水路が通っています。池の東岸には不老助溜池記念碑という個人の寄進した明治期の石碑がみられます。大変に分かりづらい場所にあり、見つけるのに苦労するでしょう。(探す場合は池へ転落しないように注意して下さい)

常盤用水路