宇部市小野地区はこんなところ

小野の中心部には商店や民家が並ぶ

山口県宇部市の小野地区はかつて山口県厚狭郡小野村として存在していました。厚東川の周辺に集落が点在しており、山間の盆地には豊かな田園地帯を有した地区になります。宇部市との合併直前の昭和25年にダム湖である小野湖が完成しています。周囲の山には宇部市内でも、ハイキングやトレッキングにぴったりと呼ばれる平原岳(標高395.1m)があります。この平原岳も、古くは観音嶽や前嶽山と呼ばれていました。

小野の地名の由来や歴史

厚東川の上流に広がる小野湖

小野地区は、古くは宇津木(ウツギ)小野と呼ばれていました。年配の方は未だに「ウツギ」と呼んでいる方もいらっしゃるほどです。自然豊かな地域ですが、少子高齢化の波に呑まれ空き地や空き家、耕作放棄水田などが目立つ地域になってきました。ウツギの地名の由来ですが、自然豊かな当時の小野村の中には、卯木(ウツギ)の花が咲き乱れ、津(つばき)の大木があった事が、地名の由来と言われています。また小野地区にある平原岳は、お椀を伏せた形のような山のため、宛木(うつぎ)山と呼ばれたのも地名の由来と言われています。

時代が変われば、地名も変わる!

赤色が特徴の渡瀬橋 昭和26年完成

江戸時代、新田開発の奨励により、宇津木では船木代官所から米、麹、木綿など、三白増産の督励を受けます。この時(1721年)に「宇津木」の地名の一字である「津」を、豊作にちなんだ「棯(うつぎ)」に変更した歴史があり、宇部市の歴史の中でも、古くから集落があったことが伺えます。ちなみに漢字辞書でこの「棯(うつぎ)」を調べると、「棯小野(うつぎおの・山口県の地名)」と記載されていることもあります。

小野地区の見どころや特産品

宇部のお茶と言えばやっぱり小野茶ですね

小野周辺には小高い山々に地名の由来である卯木(ウツギ)の花が咲き乱れます。宇部市民の水源となっている小野湖は、春先になるとワカサギ釣りのお客でにぎわいます。またこの地区は良質な茶葉がとれることで有名で、小野茶を生産している農家も多く、初夏には緑豊かな茶畑を見ることができます。この小野茶は宇部の特産品でもあり、お土産にも喜ばれています。